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サブスリー・チャレンジ日記・第46回(前編)

子供は風の子!~「夢」が一つ叶った日
「第9回かごしま長距離オープン大会」体験ルポ(前編)

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 指宿であったフィジカルファクトリー主催の「第9回かごしま長距離オープン大会」に参加した。2年前の第1回大会に出て以来の参加になる。今回は個人で5000mに走るだけでなく、親子ランの1000mにもチャレンジした。その顛末をつづる。

2024年12月21日

 親子ランがとても楽しみだが、トラックの5000mを走るのも2年ぶりになる。トラックとロードを走る感覚は違うので、SCCの練習で久しぶりに1000m1本、トラックで走ってみた。

 全然走れない! 良い時は1000m1本なら4分切るぐらいのペースでも楽に走れたのに、5分以上かかった(涙)。このところ、菜の花マラソンに向けて急ピッチで走り込み、まずはスピードよりも「ゆっくり長く」走ることを中心にやっているので、ある程度遅いのは覚悟していたが、こんなにも遅くなっていると思うとショックだった。

 なんだか足にブレーキがついているみたいで、全然前に進めない。4月頃から運動の習慣を再開し、ある程度動けるようにはなったと思っていたが、全盛期からかなり衰えていると認めざるを得ない。

 「50歳だから」「練習してなかったから」…言い訳をいろいろ考えても何の慰めにもならない。あすは5000mを走り、記録として自分が衰えていることを突きつけられるのを想像すると逃げ出したい気分だった。

それでも、それが現実なら受け入れることから全ては始まる。何よりこの大会はチャンピオンシップを競うのではなく「気軽に誰もが楽しめる」長距離大会。子供たちと一緒に走れることを楽しみ、カッコ悪いのも含めてありのままのオヤジの姿を子供たちに見せようと腹をくくった。

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 そんな風に考えていたら、大きな虹が見えた。希望の虹に思えた(笑)。

12月22日

 「希望の虹」をみたおかげか、当日はとても清々しい気持ちで迎えた。指宿まで約1時間半、子供たちが長距離ドライブを嫌がらないか心配したが、2人でいろんな会話をして、それに加わりとても盛り上がった。

 会場についてまず驚いたのは、風の強さだった。ちょうど海沿いを走っているとあちこちに白波が立っていて「まるで生き物がいるみたい!」と子供たちは興味津々だった。菜の花マラソンをはじめ冬の時期のこの場所は定期的に訪れる馴染みの場所だが、これまで経験したことがないほどの強さだった。

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 寒さも厳しい。子供たちのやる気が萎えないか、心配したが、むしろテンションが高まっている。半袖のTシャツにゼッケンをつけて着せたら、半袖シャツのままで屋外を走り回っている。スタートまではまだ時間があり、身体を冷やさないためにも「上着をきなさい!」というのだが、言うことを聞かない。
 準備運動もそこそこ、トラックを2、3周走っていた。こころは「ちょ~気持ちいい!」と北島康介のようなことを口にする。この分なら親子ランは大丈夫そうだ。「子供は風の子」とは実に言い得て妙だと思った。

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 スタート時刻は10時20分。出場は9組。大人数ではないが、スタートラインに立つと「緊張する」とこころ。つい先日学校の持久走大会があったが、同じような緊張感があるのだろう。スターターの中村奈緒子さんがピストルを持っていたので「音が怖い!」と怯えていたが、中村さんは以前からの顔見知りであり「小さな音だから大丈夫だよ」と優しく話しかけてくれた。

 号砲がなる。1組先頭を走り、純大と私がその後ろについていこうとしたが、こころが遅れている。持久走は学年2位だったこころだが、まだ3年生の純大が速い。それぞれバラバラでは意味がないので、できるだけこころに合わせることにした。
 純大は順位を気にして先にいきたがる。それも「本能」だ。時に後ろ向き走りになりながら、こころを引っ張る。日頃、陸上競技の取材で見慣れ、SCCの練習で走り慣れた400mトラックだが、親子3人で走るのは何と楽しいものだろう。アスリートが1分、1秒でもタイムを縮め、勝負に勝つことを目指す場所だが、少なくとも父親の私は勝負も、タイムも全く関係なく、この場所を親子3人で一生懸命ゴールを目指すことが心から楽しかった。
 タイムは5分17秒81で9組中6位だった。計測チップを私のシューズにつけていたのでこの記録だったが、純大につけておけばタイムはもう少し速く、順位も一つ上だったが仕方がない。3人で「同じゴール」にたどり着けたことが感無量だった(後編につづく)。

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