逆転勝利で今季最多6連勝! レブナイズ

男子プロバスケットボールのB2リーグ24―25シーズン第17節第2日は12日、7試合があった。鹿児島レブナイズは鹿児島市の県体育館で神戸ストークスと対戦。76―68で勝利し、連勝を今季最多の6に伸ばした。
前日とは様変わりして、両者激しい守り合いで一進一退の攻防が序盤から続く中、レブナイズはリードを許し追いかける展開が続く。終盤までなかなか追いつけない我慢の試合だったが、全員で粘り強くしのぎ、最後は主砲のゲインズ、マットらが活躍して逆転勝利をものにした。
レブナイズの通算成績は23勝9敗で順位は西地区7チーム中、2位。第18節は25、26日、ベルテックス静岡とアウエーで対戦する。
◇第17節
レブナイズ 76-68 神戸
(20-24、18-16、18-21、20-7)
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カギを握ったメンタルのコントロール
レブナイズ

終盤までリードされる苦しい展開だったが、見事な逆転勝利。この日51歳の誕生日だったカレロHCは「高い集中を40分間たもってやるべきことをやりきれば、勝利すると学ぶことができた」と最高のバースデープレゼントを喜んだ。

バスケットはメンタルのスポーツであると思い知らされるような展開だった。ガードのところから激しくプレスをかけられ、果敢にディナイを狙ってくる神戸の守備は前日より、ギアが上がり、思うように得点できない。ハードでタイトな守備は、危険でラフなプレーと紙一重。お互いにエキサイトしそうになる場面も多々あった。審判の笛が思い通りでないと感じ、フラストレーションをためる場面もお互いにあった。
そんな中でも自分たちのやるべきことにフォーカスし「審判ではなく、目の前の相手と戦う」(兒玉貴通)ことに集中できるかどうかが、勝敗を分ける。

第2クオーター、マット・ハームスは相手のラフなブロックで倒された上に、勢い余った相手に顔面を踏まれた。怒りで冷静さを失いそうになったが「ムトウ、AJ、ユージ…仲間がここは落ち着くところだと僕を鎮めてくれた」おかげで、4本連続フリースローを決めることができた。

そんなマットでも終盤の勝負所で、フリースローを決め切れないシーンもあった。奮い立たせてくれたのはブースターたちだ。フリースローを落としても、溜息でなく「バモス!」と声掛けしようとMCの岡田祐介さんが発案。「ブースターの皆さんの、バスケットに対する想い、愛情、情熱の表れ」と感謝と賛辞を送っていた。

司令塔をしてチームをコントロールする立場の兒玉も「熱くなって冷静さを失うことがある」。そんなときは周囲の誰かが必ず冷静さを思い出させてくれる。特定の誰かでなく、全員が日頃からそういった声掛けを意識して実践し続けているところも、タイトな試合をモノにする原動力となった。最終的にはファールトラブルで、選手起用、戦術を変えざるを得なかった相手よりも、最後までやるべきことを貫けた分、8点差の勝利につながった。