鹿実、樟南を完封!
神村学園はコールド勝ち

第67回鹿児島県選抜高校野球大会第6日は5月27日、鹿児島市の平和リース球場で準々決勝2試合があった。鹿児島実と樟南の伝統校対決は鹿実が2―0で完封勝ちだった。神村学園は10―1で尚志館に七回コールド勝ちだった。第7日は28日、同球場で準々決勝2試合がある。
◇27日の結果
・準々決勝(平和リース)
鹿児島実 2ー0 樟南 神村学園10ー1尚志館(7回コールド)
◇28日の試合
・準々決勝(平和リース)
鹿屋中央ー鹿児島城西 加治木ー出水中央

右腕・末廣、樟南打線を5安打完封!・鹿児島実

【評】鹿児島実と樟南。鹿児島県内で幾多の名勝負を繰り広げてきた「伝統の一戦」が今大会、準々決勝でも実現した。
鹿実は背番号11の右腕・末廣翔(3年)、樟南は、枕崎戦でノーヒットノーランを達成した犬窪晴人(3年)、両先発を中心とする堅守で6回までは両者無得点が続いた。
均衡が破れたのは7回表、鹿実は一死一三塁と絶好機を作り、1番・髙野陽太(3年)の二ゴロの間に先制。2番・吉田晴空(3年)が左前打でつなぎ、3番・垣尾義弘(3年)が中前適時打を放って2点目を挙げた。
末廣はテンポ良く打たせてとる投球が最後まで途切れず、112球、被安打5、8奪三振の力投で樟南打線を完封した。
2回の犠飛で2点を勝ち越し・神村学園

【評】尚志館は立ち上がり、5番・峰仁之丞(2年)が左前適時打を放つ。注目の右腕・早瀬朔(3年)から幸先良く先制点を奪った。
その裏、神村学園は4四死球を選び、無安打で同点に追いつく。2回は一死満塁から3番・今岡拓夢主将(3年)が犠飛。好判断、好走塁で二者生還し、2点を勝ち越す。3回には2番・入耒田華月(3年)、3番・今岡主将の連続適時打など打者一巡で一挙4点を追加した。6回には7番・山本瞬(3年)の2打席連続となる左前適時打、途中からマスクをかぶった1番・茶畑颯志(3年)の左越え2点適時二塁打で3点をダメ押した。
投手陣は早瀬から、右腕・千原和博(3年)、左腕・窪田瑶(3年)とつないで、尚志館打線の反撃を許さなかった。