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奄美春秋

 今年も熱い県高校総体の季節だった。5月16日の新体操に始まり、陸上、バスケットボールなど様々な競技で奄美の高校生や、奄美ゆかりの高校生の「集大成」となる姿を追いかけ続けた。

 バスケットボール男子の大島はベスト8に進出。決勝リーグに進む4強入りをかけて第1シードの鹿児島工と対戦した。「相手がどこかは関係ない。自分たちがやってきたバスケットをやり切るだけ」(有馬克仁監督)と果敢に挑む。リードされていた時間帯が長かったが、インサイドの選手がリバウンドを頑張り、たとえシュートが落ちてもリバウンドをとることで攻撃を継続。第3クオーターで逆転に成功した。残り1分で3点ビハインドだったが、3ポイントが決まり、同点に追いついて延長戦にもつれた。

 最後は力尽きて、敗れたが、この日一番のベストバウトに、大島の応援席はもちろん、対戦相手の鹿工の応援席からも惜しみない拍手が送られた。はるばる川内まで足を運んだ価値があったと思えた。

 有馬監督とは以前どこかでお会いした記憶があった。26年前の1999年、鹿工野球部の川﨑宗則選手がドラフトでプロ入り。00年の正月特集で取り上げたお礼に、当時所属していた鹿児島新報社へ、川﨑選手と野球部長だった有馬監督が一緒に挨拶に来たことを思い出した。「本職はバスケットなんですよ」と有馬監督。26年前の学校と「本職」で対戦し、記憶に残る好勝負を演じる。巡り合わせの妙を感じた。

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