
照国神社の六月灯が7月15、16日にあった。鹿児島最大級の夏祭りを感じてみようと、子どもたちと行ってみた◆今年は梅雨明けが早く、7月に入ってからは8月のような暑さを感じる毎日だったが、六月灯の前後数日は、まるで梅雨の帳尻を合わせるような雨が降った。雨が「打ち水」の効果を発揮したのか、久々に晴れ間が広がった15日は涼しさと快適さを感じた。夕方の照国神社も多くの人出でにぎわっていたが、蒸し暑さよりも心地良い涼しさを感じた◆幼い子どもを肩車している親子、浴衣やオシャレな私服で着飾った中高校生…これだけ人出がいれば、誰か知人に会うだろうと思っていたが、不思議と立ち話をするような知人に会うこともなかった。歩行者天国となった照国表参道に出店の並んだ通りを歩き、鳥居をくぐり、思い思いのデザインで彩られた灯籠の並んだ通りを抜けて、お参りをする。子どもたちは短冊に願い事を書いていた。天文館のアーケードで食事をしながら、六月灯の雰囲気を満喫した◆最後に子供たちは出店で、祖母にもらったお小遣いでおもちゃを買っていた。長男はルービックキューブを、長女は紙を巻き付けて伸び縮みできるおもちゃ。間違いなく割高であり、普通に店に並んでいても見向きもしないようなもののはずなのに、こういう出店の雰囲気だとつい欲しくなる子どもの心境は分かる気がする。家族と鹿児島の夏の風物詩を堪能し、息抜きができた。
