管理人 体験レポート 奄美記事 コラム 教育 スポーツ 野球

奄美春秋

 夏の甲子園に出場していた広島の広陵が2回戦からの出場を辞退した。高校野球に関する不祥事案件は、通常高野連に報告していなかったことのペナルティーで対外試合禁止などの処分が科せられ、結果的に出場辞退となる場合が多い。今回の件で異なるのは高野連への報告はあり、処分はあったにも関わらず、SNSなどで新たな情報が拡散し、社会的な騒動にまで発展している点だ◆出場辞退を発表した校長の発言には「生徒が登下校で誹謗中傷を受けたり、寮への爆破予告などSNS上で騒がれている。生徒らの人命を守ることを最優先し辞退した」とも述べている。不祥事案件への反省ではなく、SNS上での騒動を事由に挙げていることへの新たな「攻撃」も始まっている◆野球部内での暴力、いじめは間違いなく社会が目を背けてはならない問題だが、この種の情報がSNS上で拡散し、大きな社会問題化する構造に、より深刻な闇を見る◆なぜ野球部で起こった問題だけが、他のどの競技よりも突出して、世間に流布し、今回の広陵のように「社会的制裁」を受けるまでに発展してしまうのか。私見だが根本の原因は、朝日新聞、毎日新聞が高校野球を主催することに起因すると考える。清く、正しい感動の物語を「商売」にしてきたが故に、「ブランドイメージ」を毀損する不祥事案件は商売の邪魔になる。そんなゆがんだ歴史が今回の騒動にもつながっていると思うとうすら寒いものを感じる。

-管理人 体験レポート, 奄美記事, コラム, 教育, スポーツ, 野球

error: Content is protected !!