25年仕様・レブナイズ、お披露目
B1越谷に68―86

男子プロバスケットボールチームのB2リーグ所属の鹿児島レブナイズが9月6日、鹿児島市の西原商会アリーナでB1の越谷アルファーズとプレシーズンマッチで激突した。25―26年シーズン開幕を約1カ月後に控え、チームの仕上がりを試すべく、格上B1の強豪に挑んだ。立ち上がりから一進一退の攻防を繰り広げ、レブナイズは粘り強い守備や、速攻など持ち味を発揮するも、越谷の地力を覆せず、68―86で敗れた。7日は同会場で同じB2西地区のライジングゼファー福岡とのプレシーズンマッチがある。
・プレシーズンマッチ
レブナイズ 68ー86 越谷
(15-24、13-15、16-23、24-24)

今季の「レブナイズレストラン」のお味は?
プレシーズンマッチは新シーズンを前に、チームがどの程度仕上がっているかを試す絶好の機会である。同時に今季のレブナイズがどんなチームであるかを、ホームのブースターに「お披露目」する場でもある。
レブナイズを「レストラン」に例えるなら、ここではどんな「メニュー」(コート上の5人が織りなすバスケット)が楽しめて、どんな「素材」(=選手)があるのか、開店前のプレオープンでお客さんに披露する場といえる。「オフェンス面でのエナジーとコミュニケーションは取れていたが、質の部分ではまだまだ改善が必要」。「料理長」であるフェルナンド・カレロ・ヒルヘッドコーチの感想である。

スタメンの5人は、いわば現時点での「看板メニュー」。「ジョシュとAJ、彼らがものすごく高い能力を持っている。この2人を周りが生かせるように動けば、鹿児島のペースでバスケットができる」と新主将・藤本巧太は感じた。無論、まだまだテスト段階の「未完成品」であり、良い攻撃ができても肝心のシュートを決め切れない、守備の強度が少しでも落ちれば、ミスが相次ぎ、走られて連続失点を喫するなど、課題も浮き彫りになった。「鹿児島の強みであるアグレッシブで展開の速いバスケットに、新加入選手の強みをどうチームに還元させていくか。もう少し時間をかけながらチームを構築していきたい」(カレロHC)。

新加入のパトリック・アウダは36歳のベテラン、日本でのキャリアも6年目を迎える。得点が入らない苦しい時間帯にリバウンドショットを決めるなど、インサイドで身体を張り、攻守に存在感を示した。日本で初めてプレーするジョシュやナイムがアジャストするためにも貴重なアドバイザーである。「彼らが早く日本に適応できるようにコミュニケーションを取るなど、自分だからできることがある。チームを助け、エナジーを与え、チームのためにやるべきことをやることに、今後も徹していきたい」と、頼りになる「仕事師」の一面を見た。今季の「レブナイズレストラン」、まだまだたくさんの可能性を秘めていて、楽しめそうだ。
