
先日、子どもたちが通うバレーボール少年団の懇親会で、中学部活動についての話題で盛り上がった。子どもたちの進学予定の中学校に男子バレー部がない。3人の6年生が来年からどうするか。これまで中学部活動の地域クラブ移行について、折に触れて考える機会はあったが、最早他人事ではなくなったのを感じた◆彼ら3人が中学でもバレーを続けようと思ったら、男子バレー部がある隣の中学に「越境入学」するか、どこかのクラブチームに入るしかない。どちらにしても、これまで当たり前のようにあった部活よりも、当人や保護者の負担が増えるのは間違いない◆部活動に代わる「受け皿」として地域のクラブといっても、現時点では住んでいる地域内にはバレーのクラブはない。我がチームに限らず、今までの流れを速やかに地域のクラブに移行する一番理想的な方法は、今の少年団が中学まで延長されることだが、そう簡単にはいかない。だれが指導者になるのか、活動場所をどう確保するか、何かあったときの責任問題はどうなるか…解決すべき問題が山積みである◆そう考えると、今まで部活動が果たしてきた役割の大きさを思い知らされる。そんなに簡単になくしていいものなのか? 無論、少子化や教員の負担軽減など、こちらも解決しなければならない課題はある。難しい課題ではあるが、これからの日本全体のスポーツのあり方を考える上で、「当事者」として関わるのも悪くないと思えるようになった。
