プレシーズン、4戦目で初勝利!・レブナイズ

男子プロバスケットボールチームのB2リーグ所属の鹿児島レブナイズは9月13、14日、鹿児島市の県体育館でB3のトライフープ岡山とプレシーズンマッチで対戦。初戦は70―77で敗れたが、第2戦を87―81で勝利し、プレシーズン4戦目で初勝利を手にした。前半からリードするも追い上げられる苦しい展開だったが、第3クオーター終盤で突き放し、最後は6点差で勝利した。今季のB2開幕戦は10月4、5日、鹿児島市の西原商会アリーナで愛媛オレンジバイキングスと対戦する。
レブナイズ 87-81 岡山
(24-13、18-23、25-21、20-24)

「仕事師」が躍動!・レブナイズ

勝ち負けよりも内容や試すことが大事なプレシーズンマッチとはいえ、3戦負け続けていれば「今季、大丈夫か?」と不安がもたげる。4戦目にして「今季初勝利」を手にして「ホッとした」(藤田浩司=写真上=)のはチームとブースターの本音だろう。
「やりたいことができてチームの成長を感じた」とフェルナンド・カレロ・ヒルヘッドコーチ(HC)。オフェンスリバウンドを23とられ、3ポイントを14本決められるなど、修正すべき課題はもちろんあるが、11のスティールを決め、21のターンオーバーを誘った。2ポイントショットは37本打たれて14本、成功率37・8%に抑え込んでいる。「リバウンドへの意識と、相手にタフショットを打たせることは徹底できた」と新加入のジョシュ・シャーマはインサイドの守備への手応えを語っていた。

ピンポイントで勝負の分かれ目を挙げるなら、第3クオーター終盤の藤田の活躍である。序盤からリードして2桁点差をつけながらも、驚異的な3ポイントなどで追い上げられ、54―55とついに逆転を許した。「流れが良くない」(藤田)のは誰の目にも明らか。右45度の位置で飴谷からのパスをフリーで受け、お返しの3ポイントを決めて、すぐさま逆転に成功した。それだけじゃない。勝負をかけて相手のボール出しからプレッシャーをかけ、2度ボール奪取に成功。ナイムの3点プレーにつなげ、次は左45度の位置で3ポイントを決めた。逆転された直後にリードを広げられたことが、勝利への大きな流れを生んだ。

期待された仕事を期待通りに、あるいはそれ以上にやり切る。実はとても難しい仕事をやり切れたのは「たまたま」(藤田)かもしれないが「チーム8年目、私が見て3年目、こういう仕事ができる選手と分かり切っていたから驚きではなかった」(カレロHC)。ここが勝負の分かれ目と思える場面はリーグ戦で多々出てくる。その時、コートにいた5人が与えられた「仕事」をやり切れるかどうか。今後の成長ぶりはそういったところにも見えてくるだろう。