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奄美春秋

 今年も県民スポーツ大会を取材した。テニス、ソフトボール、陸上、軟式野球、2日間で4競技を観戦。勝った、負けた、悲喜こもごもを追い続け、奄美を支えるスポーツの底力を感じた◆軟式野球の大島チームは志戸桶天神クラブという喜界島のチームに補強選手を加えた陣容で挑んだ。圧巻はエースの相良悠馬投手。直球は常速130後半から140キロ台を終盤まで維持し続け、最速は147キロを計測した。硬式の社会人野球でも通用しそうな圧巻の投球で五回まで1人の走者も出さない完全試合ペース。六回に先頭打者を四球で出して大記録の達成は逃したが、無安打無得点で優勝に華を添えた◆「喜界島でもこんな野球ができることを示したかった」と相良投手は言う。35歳。かつて喜界高校でエース番号を背負い、08年夏の甲子園予選では8強に勝ち進んだ。今のチームメートの大半は喜界高校のOBであり、当時の久保正樹監督の教え子である。そつなく得点し、投手を中心に粘り強く守る。「久保イズム」を随所に感じた優勝だった◆この島から3人のプロ野球選手を輩出したように「喜界といえば野球」(相良投手)と言えるほど野球が盛んな島。スタンドでは秋の県大会に出場していた喜界高校の野球部員も応援に駆けつけていた。部員不足で合同チームにならざるを得ないほど、少子化、野球離れの現実は厳しいが、大人たちが真剣に野球に取り組む姿に、それを覆すヒントがある気がした。

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