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奄美春秋

 秋の九州高校野球鹿児島大会が佳境を迎えている。9月30日で8強が出そろい、10月4、5日に準々決勝、9日に準決勝、11日に決勝の予定となっている。決勝進出の2チームが九州大会に出場。来春のセンバツ甲子園の重要な資料となる大会である◆夏で3年生が引退し、1、2年生の新チームになって最初の県大会。8月末の各地区大会の優勝校がシードとなっているが、実力未知数の新人戦であり、どのチームが優勝候補なのか、予想が立てづらい◆そんな中でもやはり話題の中心になるのは夏までに県大会45連勝を成し遂げた神村学園だろう。今大会も3回戦まで順当に勝ち上がり、連勝記録を「48」に伸ばした。3試合無失点、無失策と手堅く、攻撃でもそつなく得点を重ねており、今季も優勝争いの中心になりそうな力強さを感じる◆ふと、この連勝記録がいつまで続くのだろうかと考えた。永遠に続くことはあり得ないが、今の神村の選手たちは「自分たちのところで途切れさせたくない」という想いは当然持っているだろう。数を重ねればその分、重圧も増える。途切れるときがあるとすれば、その重みで思うようなプレーができずに自滅するか、今の神村以上の野球を相手チームがやるかのどちらかだろうか。これから準々決勝、準決勝、決勝と「決勝」の名がつく大きなステージで彼らがどんな野球をするのか、連勝阻止を目指す相手チームはどんな野球で挑んでいくのか、注目したい。

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