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奄美春秋

 秋の高校野球鹿児島大会の準決勝・徳之島VS出水中央戦は手に汗握る好勝負だった。九回裏は徳之島ナインが勝って喜ぶ姿をカメラで収めようと、一塁側のカメラ席で待機していた◆しかし、出水中央が粘りを見せる。最後はどんな結末になるか、想像するだけで震えた。残念ながらこちらが想像した結果にはならなかった。逆にいえば、九回表に逆転され完全に負けの流れになっていたのを、覆した出水中央の勢いと粘りが素晴らしかったということになる◆ふと20年前、徳之島が決勝に進んだ秋の準決勝を思い出した。あのときは指宿を相手に序盤コールドでやられそうだった展開を、ホームランをきっかけに覆した。高校野球の常識を覆すような「闘牛打線」のチームだった。確かに今のチームにもその「遺伝子」は感じる。ただそれ以上に今のチームには、この20年間で指導者は入れ替わっても脈々と積み上げてきた洗練されたち密さを感じた◆点をとられた後、それ以上失点しないための守備がしっかりできていた点に着目した。そのち密さが九回の逆転劇につながった。エースや、主将、チームの中心選手はこの試合でもその役目を果たしていたが、試合の局面で下位打線の選手や代打の1年生が活躍するなど、チームで戦えている姿も印象的だった。それでもなぜ勝てなかったのか? この冬はその現実にしっかりと向き合い、悔しさをエネルギーに替えることが更なる成長につながると期待している。

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