管理人 体験レポート PICKUP 育児日記

育児は「育自」―父ちゃんの子育て日記・第34回

子供たちと交わした約束
「七つの習慣」の応用

【2025年5月12日】

 子供たちの視力検査で、2人とも視力低下を指摘された。意味もなくYouTube動画をたれ流したり、小さな「switch」のゲーム画面に夢中になっているのをかねてから「何とかしなきゃ」と思いつつ、どうしたらいいか考えていた。これを機に何らかの取り組みを始めてみようと思案した。

 今までのように感情的に怒ったり、強制的に取り上げる、画面を消すなどの行為は、何の解決にもならず、私も子供たちもストレスがたまる一方だろう。いくら「自分たちの頃は、ゲームや動画はなかった」「お父さんは大学に入るまで視力2・0だったんだ!」と「過去」を押し付けても何の効果も期待できない。

 昔云々は関係なく、今はゲームや動画が当たり前にある。私自身もゲームはめったにしないが、動画は割と見ているし、仕事中はYouTube動画で音楽をBGMで流している。とはいえ、無制限にこういうものに依存してしまう習慣は今のうちから断ち切っておきたい。何か良い方法はないか、一計を案じた。

 子供たちと約束を交わしてみた。具体的に文字に書く。以前、旧知の友人から教わった方法を応用し、子供たちがリクエストしたアニメ画像をA4写真紙に印刷。その裏に約束事を書き込む。

 ①ゲームは1日1時間。1回30分まで。

 ②バレーボールがある日はやらない。

 ③友達が来て遊ぶ日は除外。

 ④1カ月、ちゃんと守ることができたら、それぞれ好きなものを買ってあげる。

 最後の④は私の約束である。もちろん1カ月経ってそれ以降守れないようなら意味はないので、それ以降もちゃんと守るという確信が持てればという注釈付きである。

 そのためのアイテムとしてタイマーをそれぞれ購入した。これをする一番の目的は子供たちに「メリハリをつけて、時間管理ができるようになる」ことだ。今やゲームや動画なしという世界には戻れないので、ある程度やっていいけど、自分でしっかりコントロールできるような習慣をつけてもらうというのが最大の狙いである。

 タイマーを購入したのは、私が中学2年生の頃の体験を活用するためだ。担任の国語の先生が授業をするとき、「5分」「10分」「15分」と時間を区切って短時間に学習する方法を教わった。「1日3時間、勉強しなければいけない」と考えるととても負担に感じていたが「国語の〇〇を15分」「英語の〇〇を20分」「数学の〇〇を10分」などと細かくやることを区切り、その間キッチンタイマーをつけてやっていると、昔のアナログなジリジリという音が集中力を高めてくれたのか、学習が楽しくなったことを思い出した。

 約束は子供たちだけでなく、お父さんも参加することで、少しでもモチベーションになってくれたらと思った。面白いもので子供たちもそれこそゲームをするような感覚で約束を文字にするだけでなく、イラストを描いたり、色を工夫したりと楽しそうに取り組んでくれた。リビングの壁にかけていつでも見られるようにした。

 「七つの習慣」の第4の習慣「Win-Winを考える」の中にあった「Win-Winの実行協定」の応用である。あんまり厳格に適用しようとは思わない。ある程度柔軟に対応しながら、4つの約束を守ることもさることながら、きちんと自己管理できるようになることを子供たちと楽しんで取り組みたいと思う。

 自分の仕事も、ある記事を「20分で書く」とタブレットのタイマー機能でやってみたら、良い感じに集中して原稿が書けた。まさに「隗より始めよ」である!(笑)

-管理人 体験レポート, PICKUP, 育児日記