
先週の水曜日、県体育館で鹿児島レブナイズの公式戦があった。ウイークデー、19時開始のナイトゲームにも関わらず、県体育館の最大収容人数である2500人以上の観客が詰めかけた。対戦相手はそれまで4戦無敗の首位・神戸だったが、見事勝利し、観客を熱狂の渦に巻き込んだ◆屋外ではキッチンカーが並び、お酒を楽しむこともできる。レブナイズの試合に大勢の観客がやってくる。今や「見慣れた光景」になっているが、休日の試合に1000人集めることも難しかった時代を長く経験しているだけに、何度味わっても感慨深い、良いものだなと思う。集客のために日々地道な努力といろんな創意工夫を凝らしている運営スタッフに頭が下がる◆地元のプロスポーツを観戦、応援する「文化」が鹿児島にもようやく根付いてきたことを感じる。だからこそ、鹿児島県や鹿児島市は、「見るスポーツ」にまで配慮したアリーナを整備し、地域の活性化につなげていく義務があるのではないか◆先日、アウエーであった福島戦の会場は郡山市の宝来屋ボンズアリーナ。運動公園全体も含む改修工事でBプレミア基準のアリーナとなった。費用は約71億円だったという。県庁所在地でない人口31万人の地方都市でもこれだけのことができる。翻って我が鹿児島県はどうか? 半世紀以上前に建てられ、場所は狭く、トイレの数も満足にない老朽化した体育館が鹿児島県立であることが恥ずかしく思えた。

