「野球は生きがい」
九州古希野球大会優勝の瀬田さん(鹿児島G70監督兼選手)

第13回九州古希軟式野球選手権大会が11月19、20日の2日間、日置市の伊集院総合運動公園野球場などであった。九州各県から16チームが出場し、トーナメント戦で熱戦を繰り広げた。鹿児島G―70が3年ぶり2回目の優勝を果たした。「野球は生きがいです」と監督兼選手の瀬田豊文さん(78)は笑顔で語る。古希を過ぎても白球を追い続ける想いを語った。
瀬田さんは鹿児島玉龍高の出身。1964、65年と2年連続夏の甲子園に出場し、71年夏には母校の監督として甲子園に出場し、ベスト8に勝ち進んだ。鶴丸高、大島高など公立校で監督を歴任し、2006年夏、鹿児島工が甲子園ベスト4に勝ち進んだ際は校長だった。選手・監督・校長で甲子園出場を果たした稀有な経験を持つ。高校時代は投手で抜群の制球力があり、83イニング無失点の記録を作ったことも。教員退職後は還暦野球、70歳を過ぎてからは古希野球と「現役」で野球を続けている。

今大会は初戦で全国大会優勝経験のある強豪・大分東ゴールドと対戦。エース竹内洋明、捕手・鎌田英一のバッテリーの投打に渡る活躍などで、3―1で勝利し、勢いに乗った。エース竹内は準々決勝・太陽クラブ(熊本)、準決勝・唐津シニア(佐賀)と2試合連続1安打完封、全4試合を完投した。2日間4試合のハードスケジュールだったが「最近覚えたフォーク、内角へのツーシームが打者の手元で沈んでくれた。バッテリーで話し合い、いろいろな球種を混ぜて的を絞らせないよう工夫したのが良かった」と振り返った。登板はなく監督業に専念した瀬田さんは「全試合が理想的な展開。守備が良かった」と振り返り「良い投手を全試合投げさせたり、バントや盗塁のサインを出すなど勝ちにこだわりました」と負けず嫌いの血が燃えた2日間だった。
足腰の衰えはいかんともしがたく、試合中足がつる選手なども出てくるが「みんなでワイワイ、語りながら」野球を楽しみ、何より「試合後の飲み会」で心ゆくまで余韻を楽しむのが生きる活力になっている。来年は喜寿野球の大会が11月に熊本で開催されることが決まっている。「あと2、3年は動けると思う。ぜひ全国大会で優勝してみたい」と野球への情熱は衰えることを知らない。
