「ルーキー」3人が活躍!
中央大

今年で3回目となる「おいどんリーグ」。今年の「開幕戦」としてピックアップゲームに「指名」されたのは社会人の古豪・Panasonicと東都1部の名門・中央大、社会人と大学トップチームの一戦だった。
前半は中央大が先制し、優位に進め、六回以降はPanasonicが盛り返し、オープン戦とは思えぬほど白熱した展開の末、中央大が6-5で勝利した。中央大は青木勝吾(中央学院高)、前川竜我(福井商高)、髙橋徹平(関東一高)、卒業式前の新一年生3人が登場し、一足早く「大学プレデビュー」を果たした。
2月17日から霧島市国分でキャンプインした中央大としては初の実戦。2番・中堅手でスタメン出場だった青木は「特に緊張することもなく、プレーできた」という。初回、先頭の橋本航河(2年・仙台育英高)が中前打で出塁した後、初球で送りバントを落ち着いて決めて=写真=、5番・皆川岳飛(4年・前橋育英高)の先制打をアシストした。三回の先頭打者の場面ではエラーで出塁し、盗塁も決め、逆転の口火も切った。「チームの中で仕事ができた」ことを喜んでいた。

昨夏の選手権準優勝だった関東一高の4番、主将だった髙橋は五回途中から代打で登場。六回以降チームの打線が沈黙した中、八回一死の打席では初球を振り抜き、左翼線二塁打を放った=写真=。
代打で出た五回の場面は「ファーストストライクを見逃して、最後も見逃し三振だったので、ファーストストライクから積極的にいくことをイメージしていたのが良かった」という。高校時代はあと一歩で「全国制覇」を逃した悔しさがあり、「大学で全国制覇をしてプロ入りする」という夢に向かうための第一歩を踏み出した。

青木、髙橋は甲子園出場経験がある中、前川=写真=は県予選で惜敗し、甲子園の土は踏んでいない。168cmと小柄ながら「できればプロで、そうでなくても社会人の一流チームに入る」ために中央大の門を叩いた。
9番・二塁手でスタメン出場。打撃では「見たこともないボールで全く通用しなかった」と2三振だったが、守備では二回裏に3連打、3ランを浴びて逆転された直後、イレギュラーしたセカンドゴロを無難にさばき、流れを断つ最初のアウトをとった。「打球のイメージがしっかりできていたので、しっかり対応できた」と振り返る。
清水達也監督は「3人とも良い仕事をしてくれた。彼ら以外にも楽しみな1年生も多いので、積極的に使っていきたい」と喜んでいた。
寒風吹き飛ばす、熱烈応援!
加治木高と龍桜高
一塁側のPanasonicは加治木高、三塁側の中央大は龍桜高、地元・姶良市の高校生が、全国的に寒波に見舞われ、高台にある姶良球場も寒風が終始吹きすさぶ中、熱烈な応援を繰り広げた。

一塁側では加治木高の吹奏楽部に加えて、野球部員がPanasonicのゲームシャツを着て「即席応援団」になった。元々は観戦してトップアマチュアの野球を勉強するつもりだったが、吹奏楽部が応援演奏をするということで、応援団の「役割」を野球部が買って出た。「吹奏楽部と一緒に応援するのは初めて。とても楽しかった」とマネジャーの鬼塚真穂さん(2年)。日頃は「応援される側」にいる分、スタンドで一緒に応援できるのが新鮮だった。
野球の観察も怠っていない。外野手の前和真(2年)は「ボールの伸びがすごかった」と外野手のキャッチボールからじっくり見ていた。特に注目していたのは打席に入る前の「ルーティーン」。重いバットを振ったり、ゆっくりと投手のタイミングをとるなど、選手1人1人で違いがある。「良いと思うのを自分も取り入れたい」と「収穫」を話していた。

龍桜高の吹奏楽部は昨年に続く、2度目の応援演奏になる。「自分たちの応援でヒットが出て、みんなで盛り上がったのが楽しかった」と部長の神宮愛里咲さん(2年)。学校に野球部はなく、吹奏楽部は日頃、室内で自分たちの演奏の巧拙を磨くのが活動だが、屋外で他の誰かのために演奏し、それが結果になって出る。日頃の演奏とは一味違った楽しみが味わえた。