楠田(鹿女子高)、10年ぶりに県新更新!・女子400H
濵田(鹿南高)も県新、県高校新を更新・男子円盤投


2025年度第3回鹿児島県陸上記録会第1日は5月4日、鹿児島市の白波スタジアムであった。
女子高校・一般四百障害では楠田ゆうな(鹿児島女高)が59秒31を出し、中釜佐和子(鹿児島高)が持つ県記録・県高校新記録(59秒41)を10年ぶりに塗り替えた。男子円盤投では濵田琉輝(鹿児島南高)が49m80を投げて、県新、県高校新記録を更新した。百は男子・安田夢雄生(明桜館高)=写真上=が10秒51、女子・塗木ひかる(鹿児島大)12秒00、いずれも+1・5mの公認記録で第1回大会に続いて優勝だった。女子高校・一般三段跳は井上ハルカ(日本経済大)=写真下=が11m90で制した。
最終日は5日、同会場である。
※記録の詳細は下記リンクを参照!
https://gold.jaic.org/jaic/member/kagosima/2025/result/3kai/kyougi.html
気持ちの切り替えが大事・井上

女子高校・一般三段跳 ①井上ハルカ(日本経済大)11m90
井上にとっては大学進学して初戦だった。12m32の自己ベストからすれば11m90は満足いく結果ではない。だが「状態が悪い中で、追い風参考(+2・3m)だったが、12mに近い記録が出たのは良かった」と前向きに考えていた。
1本目がファール。気持ちを切り替えて2本目を跳んだら11m90が出た。3本目以降は「疲れが出てしまった」とファールや失敗ジャンプが続き、最終6本目も11m33と平凡な記録だった。
4月から福岡で大学生活を始めた。競技の出来を考える前に高校時代とはあらゆる面で変わった環境にようやく慣れて、迎えた今季初戦だった。
思い返せば、高校集大成だった昨季は試練の1年だった。故障に悩まされ、満足な記録が残せない。2年生の頃は鹿児島国体で自己ベストを跳び、7位入賞するなど躍進の1年だったが、3年生では故障に加えて「記録を出さなければいけない」重圧にとらわれ続けた。
昨季の苦い経験から「気持ちを切り替えて楽しむことが大事」と身に染みた。今回の初戦、状態が良くないから記録は出ないとある程度覚悟していた中、1本目の失敗をうまく切り替えて2本目で12mに近い記録を出せたことが良かったと感じられた。
大学での目標は「県記録更新」を掲げる。今村博子(チームミズノ)が出した12m84を超えるための挑戦が思い出の鴨池からスタートを切った。