最大の「バモス」を叫ぶ!
3日からPO準々決勝で信州と対戦
レブナイズ

男子プロバスケットボールB2リーグの鹿児島レブナイズは5月3日から始まるB1昇格のプレーオフ(PO)準々決勝を戦う。PO初戦を3日後に控えた4月30日に県体育館であった練習を報道陣に公開。「決戦」に挑む意気込みをフェルナンド・カレロ・ヒルヘッドコーチ(HC)や選手らが語った。

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B2西地区のレギュラーシーズン(RS)60試合を終えたレブナイズは、通算成績37勝23敗で2位。RS準々決勝はホームの鹿児島市・西原商会アリーナで東地区3位の信州ブレイブウォリアーズを迎え撃つ。POは3試合制で2戦先勝したチームが準決勝に進む。信州とは2月のRS第21節にホームで対戦しており、対戦戦績は1勝1敗。雌雄を決することになるPO初戦は、どちらが勝ってもおかしくない死闘になることは必至だ。

信州は昨季までB1だった強豪であり、エースのビュフォードをはじめ、ウッドベリー、マーシャル、司令塔の石川らB1経験のあるスター選手が名を連ねる。「誰をマークすればいいのか、知っているなら教えて欲しい」とカレロHCも最大限のリスペクトで警戒する。攻めて良し、守って良し、高いポテンシャルを秘めた難敵であることは間違いない。
レブナイズはこれまで培った「チーム力」を「謙虚に、大胆に」(カレロHC)ぶつけていく。粘り強い守備をベースに、特定のエースに頼るのではなく、全員で出場時間をシェアしながら、それぞれの役割を果たして勝利を目指す。
RS最終戦となったアウエーの神戸戦ではガードの兒玉がケガで欠場したのをはじめ、エースのゲインズやエニス、駒水らが出られない逆境の中で、初戦は67―87の20点差で敗れたが、最終戦は延長戦の末、95―89で勝利した。
「誰が出ても同じバスケットができる」(武藤修平主将)ことを証明し、大きな自信と勢いをつかんでPOを迎えることができそうだ。PO初戦は「守備でどれだけ我慢ができるか」がカギを握ると武藤主将は言う。
RS終盤戦はケガ人も多く、若干の不安材料もあるが「ドキドキ、ワクワクで楽しみな気持ちが強い」と武藤主将。昨季は福岡でB1昇格POを経験した兒玉貴通は「B1に行きたい気持ちが強い。最後は気持ちが勝負を分ける」と意気込む。

RSで信州に勝利した試合後、マイクを握ったカレロHCは決め台詞の「バモス!」を絶叫した。スペイン語の「いいぞ!」「頑張れ!」などを意味しており、選手だけでなく、チームスタッフ、クラブ、ブースター…「鹿児島全体を一つにする言葉だと信じている」とカレロHCは力を込める。POは「どんな結果になるかは分からないが、一番大きくて強力なバモスを叫ぼうと思う」と宣言していた。