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球夏2026第10日

錦江湾、徳之島、延長戦を制す!

【2回戦・錦江湾―出水】延長11回錦江湾二死二三塁、4番・石塚が中越え三塁打を放ち、7-5と勝ち越す=平和リース

 第108回全国高校野球選手権鹿児島大会第10日は7月13日、鹿児島市の平和リース、スミゼイパークの両球場で2回戦4試合があった。第8シード徳之島は延長10回で松陽にサヨナラ勝ち。錦江湾も出水との延長戦を制した。鹿児島中央、第7シード鹿児島実は逆転勝ちだった。第11日は14日、両球場で2回戦4試合がある。

◇13日の結果

・2回戦(平和リース)

錦江湾 7-5 出水(延長11回)  徳之島 3-2 松陽(延長10回)

・2回戦(スミゼイパーク)

鹿児島中央 10ー6 枕崎  鹿児島実 6-1 加治木

◇14日の試合

・2回戦(平和リース)

9:00 伊集院VS鹿児島商  11:30 尚志館VS川薩清修館

・2回戦(鴨池市民)

9:00 樟南VS鶴丸  11:30 国分中央VS屋久島

「徳高の野球」貫く!・徳之島(奄美新聞掲載)

【2回戦・松陽―徳之島】9回裏徳之島無死満塁、7番・西田の犠飛で三走・長尾が生還、2―2の同点に追いつく=平和リース

 【評】2点を先取された徳之島だったが、三回以降はエース長尾を中心とした守備で粘り強く守り、追加点を許さなかった。八回裏、一死から代打・井川の左前打で流れを作り、2番・正岡の中前適時打でようやく1点を返した。九回裏、エラーと連打で無死満塁とし、7番・西田の犠飛で同点に追いつく。なおも一死満塁とサヨナラの好機を生かせず、タイブレークの延長へ。十回表を無失点で守り切ると、その裏に無死満塁として3番・嶋田が中前打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。

 「自分のやりたい方でいいぞ!」

 九回裏無死一塁、5番・川畑夢翔がバント2つ失敗したところで、藤崎康平監督はそんなメッセージを川畑に送った。スコアは1―2で1点ビハインド。セオリー通りバントで送るか、打ってつなぐのか、その選択を川畑に託した。「打ってつなぐのが徳高の野球。どんな形でもいいから、泥臭く食らいついた」と川畑。2球ファールで粘り、しぶとく中前に弾き返してこの試合初安打でつなぐことができた。無死一二塁。次の送りバントも十分考えられたが「送って二三塁にしても、次の西田が申告敬遠で歩かされると思います」という8番・紀乃の言葉で藤崎監督は腹をくくった。7番・野中も強打でつなぎ無死満塁。7番・西田が犠飛を放ち=写真上=、土壇場九回で同点に追いついた。

 苦しい試合だった。序盤3回は相手左腕の術中にはまって無安打。中盤以降も良い当たりが正面を突き、相手の守備も崩れず、攻撃の流れを全く作れないまま終盤を迎えた。

 流れを変えたのが八回一死から代打で出た2年生・井川。初球を左前に弾き返す。低目を振らされるのでなく、高めに浮いてくるボールを自分の間合いで振り抜く。「こんな風に打つんだぞ!」と代打の切り札が「お手本」を示したことで、ようやくチームに火がついた。

 打ってつなぐ。そんな野球ができるようになるために、練習の最後を全員100スイングで締めくくるのを日課にしていた。遠征先のホテルでも食事のあとに全員で100本振って身体にしみ込ませた。九回で仕留め切れなかったが延長、タイブレークでも流れは途切れず、最後はチームの要・嶋田雄心主将の決勝打=写真上=で劇的な勝利を手にした。

 「描いた形ではなかったが」(藤崎監督)、ぶれることなく貫いたことが最後の勝利を導いた。打ったこと以上に初戦に続いて守備で崩れず「守り勝てたのも大きい」(藤崎監督)。松陽は昨夏、同じように思い通りの野球をさせてもらえず、涙をのんだ相手。苦しみながらも雪辱できて嶋田主将は「この1年で力がついたのは間違いない」と確信できた勝利だった。

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